Sooey

2011-10-07 14:08:32 +0900

herokuコマンドで複数アカウントを使いわける

herokuコマンドで複数のHerokuアカウントを使い分けられるようにするために、Herokuの人謹製のheroku-accountsプラグインをインストールしてみた。

インストール

herokuコマンドでheroku-accountsプラグインをインストールする。

$ heroku plugins:install git://github.com/ddollar/heroku-accounts.git
heroku-accounts installed

アカウントの追加

アカウントの追加はaccounts:addサブコマンドで行う。

$ heroku accounts:add アカウント名

アカウント名は、herokuコマンドがアカウントを識別するための名前となる。

入力するメールアドレスとパスワードは、あらかじめHerokuに登録してあるアカウントのもの。

$ heroku accounts:add personal
Enter your Heroku credentials.
Email: junyaogura@gmail.com
Password:

Add the following to your ~/.ssh/config

Host heroku.personal
  HostName heroku.com
  IdentityFile /PATH/TO/PRIVATE/KEY
  IdentitiesOnly yes

認証情報は~/.heroku/accounts/アカウント名というYAMLファイルに格納される。

また、この時に表示される設定内容を~/.ssh/configに追記する必要がある(IdentityFileの値はHerokuアカウントと関連付ける秘密鍵ファイルのパスにすること)。

現在のアカウントを確認する

$ git config heroku.account
personal

アカウントの一覧

登録したアカウントの一覧はaccountsサブコマンドで表示できる。

$ heroku accounts
* personal
corporate

アスタリスクの付いたアカウントが現在アクティブ(herokuコマンドの操作対象)なアカウント。

アカウントの削除

$ heroku accounts:remove アカウント名

デフォルトアカウントの設定

herokuコマンドがデフォルトで使用するアカウントはaccounts:defaultサブコマンドで設定する。

$ heroku accounts:default アカウント名

これを実行すると~/.gitconfigに以下のようなエントリが追加される。

[heroku]
    account = アカウント名

秘密鍵の管理

アカウントで使用する秘密鍵を登録または削除するには、以下のようにする。

$ heroku keys
No keys for john@example.com

$ heroku keys:add ~/.ssh/john.pub
Uploading ssh public key /Users/juno/.ssh/john.pub

$ heroku keys
=== 1 key for john@example.com
ssh-rsa AAAAB3NzaC...yPq3uBNuvj john@example.com

$ heroku keys:remove
Key  removed.

プロジェクト毎にアカウントを設定する

各プロジェクト毎に利用するHerokuアカウントを設定するには、プロジェクトのディレクトリでaccounts:setサブコマンドを実行する。

$ heroku accounts:set アカウント名

これによって、プロジェクトの.git/configに以下のエントリが追加される。

[heroku]
        account = アカウント名

2011-10-05 10:02:04 +0900

2011-10-02 11:26:42 +0900

Founders at Work 33のスタートアップストーリーは結構ボリュームがあるので、暇を見て1章ずつ読んでいますが、Marimbaの共同創業者だったアーサー・ヴァン・ホフの話の中にありがちだけど示唆的なエピソードが。

(p.206)

第1ラウンドでもう1つ覚えているのは、小切手をもらったときのことです。弁護士がいて、クライナーがいるところで、私が「やった、これでエスプレッソ・マシンを買えるぞ!」と言ったので、彼らはみな飛び上がって、「だめだめ、このお金はエスプレッソ・マシンを買うためのものではなくて、会社を作るためのものですよ」と言いました。

やがて行き詰まりになるときが来ました。私たちは非常に倹約して、余分なものにお金を使わないようにしていましたが、IPOの後、マリンバにとって非常に調子の悪い時期がやってきました。そのときは人を雇うことがとても難しく、勤続3、4年になった初期からの人々が辞め始めました。士気が非常に低下したのです。私はCFOのところに行って、「エスプレッソ・マシンを買いたいと思います」と言いました。彼は、「いいえだめです。高すぎますよ」と答えました。

数週間後、また新たに上級エンジニアが辞めたときに、私は、「ちくしょう、こうなったらエスプレッソ・マシンを買ってくるぞ」と言いました。ジョナサンと私は、オンライン・ショッピングでイタリア製の超豪華な全自動のエスプレッソ・マシンを1万5千ドルでクレジット・カード払いで買い、請求書を回しました。CFOは、子どもの誕生を迎えようとしているところでした。これは、信じられないようなことでした。

業者が来てエスプレッソ・マシンを据え付けていきました。マシンはとても美しい、よいものでした。私たちの買い物としてはそれまでで最高だったと言うことができます。毎朝、人々がここに集まってきます。マシンは絶品で、社員はみなこれが気に入り、マシンの話をしないではいられませんでした。1ヶ月後、CFOが復帰して言いました。「申し訳ない。この買い物は数年前にしておくべきでした」この話は、どこで何にお金を使うべきかを教えています。仕事に関連したことだけにお金を使っていてはいけないのです。感じのよい環境を作り出し、社員が気持ちよく、大切にされていると感じるようにすることも大切なのです。

働く側からするとこれは至極当然のことではあるのですが、出資を受けた上でこういうことをする場合、どのあたりまで…というさじ加減が難しそうです。